年金の仕組みをおさらい

厚生労働省

年金の制度とは

基本的に国民の誰もが加入することになっている年金ですが、その制度については意外と分かりづらく、自分がどのような制度の下で年金に加入しているかが分からないという方もいます。
まず、基本的な年金制度は、国民年金もしくは基礎年金と呼ばれるものがあります。

(参考記事)
公的年金制度|厚生労働省
これは誰でも加入しなければいけないもので、毎月決まった額の年金保険料を自動的に支払っているはずです。

そして、企業に勤めているなら、厚生年金と呼ばれるものにも加入します。
これは、勤めている会社が給料から差し引いて払っていますので、実際に毎月支払いをしている感覚にならないかもしれませんが、会社員ならしっかりと支払いがなされています。
厚生年金に入っているからといって、国民年金に加入しなくても良いということではなく、会社員は国民年金と厚生年金のどちらにも加入していることになります。

一方、個人事業主やフリーターの方など、会社員となっていない場合は、国民年金のみとなっています。
また、主婦などの扶養家族も同様のことが言えるでしょう。

誰が受け取れるのか

国民年金の受け取りができるのは、25年以上加入してきた人、つまりしっかりと年金保険料をその期間払ってきた人のみです。
そして、給付年齢は基本的には65歳以上となっています。
この受け取れる年齢については、それぞれ好きな年を選ぶことができて、早く受け取るなら受取金額は少なくなり、遅くすれば毎月の金額が多くなるという制度が設けられています。

この一般的な年金受け取りの制度は、老齢基礎年金と呼ばれるものですが、別のタイプの受け取り制度もあります。
その1つは障害基礎年金というものです。
これは、病気や事故などによって障害者となったとき、その障害等級に応じて年金が支払われるという仕組みです。

もう一つは、遺族基礎年金というものです。
これは、年金を払っていた人や年金を受け取っていた人がなくなってしまった場合に、家族が代わりに受け取れるという制度です。

自分で将来のことを考えてしっかりと管理

このように、国の制度、また企業主体の制度として年金が設けられていますが、老後資金は人によっていくかかかるか異なりますので、人任せにせずしっかりと自分で計画を練って、管理するようにしましょう。
年金支給額だけでは、思ったような老後生活が送れないと感じるのであれば、別に貯蓄を行う必要があるでしょうし、個人年金に加入するという手もあります。

まずは、あらかじめどのくらいの生活レベルを老後に送りたいかを考えるようにしましょう。
そして、細かくいくらくらい生活費や医療費、介護にかかる費用などを計算して、全体的なプランを立てると良いでしょう。