リスクを抑えた運用術

運用のイメージ

いろいろなリスクが存在する

投資を行うにあたっては、リスクが生じるというのは金融商品の鉄則です。
しかし、リスクと一口に言っても、いろいろなタイプのリスクがあることを覚えておかなくてはなりません。

たとえば、株式のように価格自体が上下するリスクや、為替レートが変動するリスク、預金のように金利が動きリスクというものがあります。
また、同じ株式でも日本企業の株式と、アメリカにおけるマーケットのリスクは異なりますので、国ごと、地域ごとのリスクというものも存在します。

(参考記事)
低リスクにする方法|初心者の資産運用
さらには、社債などの証券では、発行元自体が債務不履行になったり、配当金が払えなくなったりするという、資金源そのものがなくなってしまうという大きなリスクをもたらすものもあります。

そのため、リスクを抑えるためには、それぞれの金融商品や銘柄にどんなリスクが隠れているかを、的確に分析し見抜く必要があるのです。
その上で、リスクを抑えるための運用方法を採ることができるようになります。

リスクは分散するのが基本

貨幣

投資においては、利益が高く出るものはリスクも高く、リスクを低くすると利益も下がってしまうという傾向があります。
そのため、ある程度の利益を上げたいのであれば、リスクも抱える必要が出てくるのです。

当然、リスクがあるということは、損をする可能性が高くなるわけですから、そのような商品に資産の多くをつぎ込むわけにはいきません。
そのため、リスクが高く利益が出るところに投資すると同時に、リスクが低いところにも投資をして、バランスを取ることが肝心になります。
このように、リスクを分散することがリスクを抑えることにつながるのです。

リスクを分散する方法

どのように具体的にリスクを分散するかというと、商品の種類、地域をバラバラにするという方法が有効です。
投資先として、株式、債券、為替などがありますので、別々の商品に資金を分散して投資を行います。

また、地域の分散も重要な要素です。
経済はグローバル化しているので、世界全体で関連性があるとはいえ、やはり地域ごとにリスクの大小や経済の動きは異なるものです。
そのため、日本の債券や株式とともに、シンガポールマーケットにおける債券や株式を買うなどして、地域別の投資を行うのもリスク分散には効果的です。

もちろん、あまりに分散しすぎると資金が細切れになってしまって、手数料や税金ばかりかかって利益が出なくなるということも起こりえます。
そのバランスを上手に保つのが難しいところですが、効率よく投資するコツとも言えるでしょう。
最初のうちは、このバランス取りに苦労するものですが、経験を積むうちに自分に合ったリスク分散の方法をつかめるようになるでしょう。